
2025年5月27日開催の「新宿キャンパスポスター発表懇親会」に併設し、医学研究科修士課程学生懇談会を開催しました。修士学生のための就活センターを学内に設けることは難しいですが、本学修士?博士課程を修了し現在製薬企業等に勤務する卒業生、既に就職活動を終えた現修士課程2年生からの体験談やアドバイスを聞くことができる、重要な機会です。COVID-19のパンデミックにて中断していましたが、昨年度に再始動、今年は人数も話題も増え、コロナ禍前を超えた盛り上がりでした。
勤務先から直接駆け付けてくれた卒業生は、メジャー企業に就職したケースも多く、「エントリーは計画的に進める」「落ちまくるけどめげない気持ちが大切」「大学院での研究活動の中から自分の"得意"を見つけておく」など、実用的なアドバイスが伝授されていました。また何よりも「今の会社が楽しい」「働くことが嬉しい」という若き社会人のモチベーションが直に伝わったことが、これから就活を迎える学生にとっての勇気になったかと思います。

同6月13日には、修士課程学生懇談会が開かれ、和やかなランチミーティング形式で、学生同士の対話の続きが行われました。また、分子病理学分野の新島孝英さんが「博士課程進学の体験談」を提供してくれ、希望していた学生には有用な情報でした。
最近では東京薬科大学以外からの大学院入学者数も増えましたが、オンデマンド講義が多いため、直接顔を合わす機会も少なく、「こんなに学生がいたの?」と驚かれた方も多いかと思います。残り在学期間は短いですが、学生同士の輪が益々広がり、楽しい学生生活と実りある研究活動、欲を言えば希望の就職まで辿り着けられればと期待します。
(修士課程医科学専攻主任 横須賀忠)
■参加した学生のコメント
他大学に比べ大学院生が少ない当学で、今回の懇親会を経て研究室の垣根を越えた交流ができ、先輩方から貴重な意見を伺える非常に良い機会となりました。
また多岐にわたる業界への就職が決まった先輩方ともお話しすることができ、自身のキャリアプランの解像度を高められる非常に有意義な時間でした。(修士課程1年)
このような会を開いてくださり、ありがとうございました。
就職活動について、詳しく修士1年の後輩たちにお話し出来たかなと思います。修士課程に対する就職活動のフォロー体制がほとんどないため、自ら先輩方からの情報を得る必要があります。そのため、就職活動が終わったばかり、あるいは現在も面接などを行っている先輩から詳しく伝えることができ、就職活動の進め方など何か理解出来たことがあれば幸いです。また、研究との両立の仕方などもお話ししました。
修士の期間は2年と短いため、自分が納得する研究の結果や就職先に出会えるよう、私も残りの研究生活を楽しみたいです。(修士課程2年)