東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)脳神経外科学分野 河野道宏主任教授、永井健太助教の研究チームが、分子病理学分野 黒田雅彦主任教授、慶應義塾大学 理工学部 電気情報工学科 小川恵美悠准教授らと共同で悪性神経膠腫に対する組織内光線力学的療法(i-PDT)の実用化に向けた前段階の動物実験で有用性を示すことができました。
本研究は2024年4月21日に、米国の総合生命科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
【本研究のポイント】
- 当院では医師主導治験を経て2014年に世界に先駆けて悪性神経膠腫の光線力学的療法(PDT)の保険治療を開始し、これまでに100例以上施行してきた。
- 既存方法では表面照射型のため、手術による全摘出が必要であり、深部など摘出困難な部位での施行が困難であった。
- 今回我々は摘出困難な部位を対象とした、腫瘍組織内に細径ファイバーを穿刺し内部よりPDTを行う組織内PDT(i-PDT)の実用化に向けた基礎実験を開始し、その有用性が確認できた。
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